Q&A

自分の自転車をパンクしないようにしたいのですが、リペアムゲルを購入すれば自分でパンクレス加工できますか?
リペアムゲルの注入加工には専用の注入装置と特殊技術が必要です。残念ながら一般のお客様がご自分でパンクレス加工をすることはできません。パンクレス加工は弊社への依頼いただくかリペアムショップ加盟店にて施工をお願いいたします。
自転車以外のタイヤにも利用できますか?
はい、基本的には自転車程度の低速で走行または移動するタイヤには全てご利用頂けます。
特に車いすのタイヤへのご利用は大変好評を頂いており、ご自分ではなかなか空気補充がしづらいというユーザーの方々や、何十台も病院や施設で保有管理をなさっている方などにお使い頂いております。
タイヤの空気は置いておくだけで自然に少しずつ抜けてしまうのですが、病院の緊急時など、使いたい時にすぐ使える車いすは患者さんや施設のご利用者にとって安心です。
これまでの使用例はどんなものがありますか?
・ 各地の自治体主導のレンタサイクル事業
・ 大規模工場内の移動用自転車
・ 大規模工場へ通勤する従業員の通勤用自転車
・ 病院施設、介護施設内の車いす
・ 大企業の支店・支局で保有する防災自転車(災害時移動用自転車)
・ 農作業用など荷物運搬用一輪車
・ 小学校の児童用一輪車
などがございます。
オートバイや自動車のタイヤもパンクレス加工できますか?
残念ながら長時間高速走行が可能なオートバイや自動車については、リペアムゲルのパンクレス加工をお断りしています。
リペアムゲルのパンクレス加工は、タイヤのバルブから空気の代わりにリペアムゲルを注入するだけですので、構造的にはどのようなタイヤへの加工も可能です。しかし、長時間の高速走行においては、摩擦や振動吸収によりタイヤが相当な熱を持ちますので、100℃以上に加熱すると溶融するリペアムゲルの物性では、安全走行の維持が困難です。
新聞配達の業務用カブにリペアムゲルをご利用頂いているケースが実際にありますが、これは何よりも 「パンクせずに新聞を配り終えること」 が第一優先、そして長時間高速走行をしないこともあり、リペアムショップ加盟店とお客様との相談により、パンクレス加工の対応をしているものです。こういった特殊なケースを除き、オートバイや自動車のタイヤへのパンクレス加工はお受けできませんので、あしからずご了承ください。
市販のパンク防止剤を注入してあるタイヤにもリペアムゲルのパンクレス加工をすることができますか?

パンク防止剤をお使いの場合、そのままリペアムゲルを注入すると材料の相性が悪く、リペアムゲルがしっかり固化することができません。残念ながらパンク防止剤が注入してあるタイヤチューブは新しいタイヤチューブに交換してからリペアムゲルのパンクレス加工をさせて頂きます。

(該当するタイヤへの加工をご希望の方は、リペアムショップ加盟店の担当者へその旨お伝え頂ければ幸いです。)

ちなみに、この場合にどうしても交換しなければいけないものはタイヤチューブのみです。タイヤがまだ新しい、といった場合にはタイヤはそのままお使いになれます。かなりお使いになられているタイヤの場合には、リペアムショップ加盟店よりタイヤ交換をおすすめすることもありますので、どうぞご相談ください。
パンクレス加工済みのタイヤを交換するときは、タイヤチューブの中で固められたリペアムゲルはそのままで、外側のタイヤだけを交換するのですか?
タイヤ交換の際には、「リペアムゲルが充填されたタイヤチューブ」 と 「タイヤ」 の両方を交換することになります。タイヤから取り出した 「リペアムゲルが充填されたタイヤチューブ」 は、残念ながらそのままの形でタイヤの中に再度はめ込むことはできません。タイヤ交換及び再パンクレス加工はリペアムショップ加盟店にお任せください。
ロードレーサーのような細いタイヤにもリペアムゲル加工できますか?

はい、リペアムゲルでパンクレスタイヤに加工できます。

クリンチャータイヤの場合、ロードレーサー用のチューブはもともと薄く軽量に作られているものが多く、高温のリペアムゲルを注入する際の熱に耐えられないものもございます。加工の際には十分注意致しますが、お客様のお持ち込みのタイヤの場合、加工前にチューブ交換をお願いすることもございますのでご了承をお願いいたします。

また、チューブラータイヤの場合には練習用のゴチゴチしたもの、価格のお安いものをお選びください。リムセメントなどでしっかりリムに接着させたところにリペアムゲルを注入・加工させていただきます。競技用の超軽量・高品質のチューブラータイヤにはラテックスのチューブが使われていることが多く、耐熱性の低さからリペアムゲル加工はお勧めできません。

空気入りの普通のタイヤと比べて、重くなりませんか?
はい、気体ではなく固体のリペアムゲルをタイヤに充填しますので、確かに重くなります。いわゆる「ママチャリ」と呼ばれる自転車では、26インチの場合には2kg程度重くなります。とは言え、リペアムゲルは形状保持性が優れており、常に 「空気を入れたて」 の状態が保てますので、タイヤと地面が接する面積(接地面積)は小さく、走行時には重量増をほとんど感じません。
また、車いすでも同様に車重は重くなりますが、タイヤの接地面積が小さいことで、車いすのとりまわしは 「空気を入れたて」 のタイヤと同じように楽に感じられます。
重量が重くなるのに、どうして走行時には感じないのですか?
走行中に感じる 「軽い」 「重い」 という感覚は、タイヤの空気圧と転がり抵抗に左右されます。タイヤの空気圧を常に適正に保っていれば、常に快適な乗り心地を得ることができるのですが、空気補充をマメにしないと、自然に発生するエア抜けのため接地面積が大きく、すなわち、転がり抵抗が大きくなり、ペダルを漕ぐのが重く感じるようになります。
リペアムゲルを充填したタイヤは接地面積が小さい、すなわち、転がり抵抗が小さいので、乗り心地が軽く感じられます。
走行性、操作性はどうですか?
リペアムゲルは衝撃吸収性と形状保持性を有しています。タイヤと地面の接地面積が小さいため、走行抵抗が小さく、走行性、操作性は非常に良いです。
何も知らずにリペアムゲルでパンクレス加工した自転車に乗って頂いたとしたら、空気タイヤとの違いに気が付かない方が多いと思います。ほとんどのリペアムショップ加盟店では実際に乗り心地をお試し頂ける試乗車を用意しておりますので、是非一度お確かめください。
リペアムゲルは何から作られているのですか?
リペアムゲルは合成ゴムとオイルを混ぜ合わせて作った熱可塑性のオレフィン系エラストマーです。ウレタン系エラストマーと違い、リペアムゲルは熱・水分による劣化が無く、加水分解が発生しません。このため、耐久性に優れており、快適な乗り心地を持続することができます。さらに、リペアムゲルは加熱・溶融すれば何度でも使用することができる 「リユース」 素材のため、ウレタンチューブと違って廃棄をする必要がなく、環境にも配慮した製品です。
「ノーパンクタイヤ」 の自転車を他にも見かけますが、何が違うのですか?
スーパーやホームセンターなどで販売されているノーパンク自転車はウレタン系の素材を使用しているものがほとんどです。発泡ウレタンでできたドーナツ状のものをタイヤにはめ込んだり、まさにウレタンゴムそのものをタイヤに詰め込んだものなどがあるようです。
もちろん絶対にパンクしないという点ではリペアムゲルと同様、大変役立つものですが、残念なことにウレタン系の素材は湿気や熱に大変弱いため、長期の耐久性には優れていません。半年から1年ほどで段々とウレタンがへたり潰れてくるため、衝撃吸収性が低下し、乗り心地はあまり期待できません。
パンクをしないということは、永久的にそのタイヤを使用できるということですか?
リペアムゲルは耐久性に優れていますが、残念ながらそれを包み込んでいるタイヤには寿命があります。(寿命は走行距離、路面状況、走行者の体重や乗り方、タイヤ自体の品質など様々な要因により異なります。)タイヤがボロボロ、ツルツルになってしまった場合には、タイヤとタイヤチューブを交換し、再度リペアムゲルを充填する加工が必要となります。
タイヤが擦り切れてしまった場合、それまでタイヤの中に閉じ込められていたリペアムゲルがタイヤの裂け目から出てきてしまうこともありますので、その際には加工したリペアムショップ加盟店までお知らせください。
パンクしないから、どのように乗っても丈夫なんですか?
 「パンクしない自転車」 というのは 「頑丈な自転車」 という意味ではありません。リペアムゲルを充填することで車重が増していますので、自転車には空気タイヤの時よりも常に負荷がかかっています。パンクしないからといって、ガンガンと乱暴に走行したりせず、通常より優しくお取扱いください。
最近では、車体の軽量化や大幅なコストダウンのため、リム部分が薄く弱いなど、もともと頑丈に作られていない自転車も多く見受けられます。さらに、路面の状況や乗り方といった条件によってはタイヤに不具合のでることもありますので、リペアムショップ加盟店より説明される走行上の注意を十分にご理解頂き、安全運転をお心がけください。
なお、自転車によってはリペアムゲルのパンクレス加工をお勧めしないものもございますので、直接リペアムショップ加盟店にご相談ください。
家族の自転車のパンク修理くらいなら自分でできるので、わざわざパンクレス加工をするものか迷っています。パンクレス以外のメリットはありますか?
パンクの原因ですぐに思いつくのは画鋲など尖ったものを踏んでしまったというものですが、実は普段からあまり空気補充をすることなく、潰れ気味になったタイヤで段差に乗り上げることによって発生するパンク( 「リム打ちパンク」 と呼ばれています)がとても多いのです。これはマメに空気補充をし、常に適正な空気圧を保っていればほとんど防ぐことのできるパンクなのですが、ついつい「空気入れ」という作業を後回しにしてしまって・・・との声が多数。中には「自転車って自分で空気入れなきゃいけないの?」という大胆なご意見の方もいらっしゃるというお話を聞きます。
リペアムゲルのパンクレス加工は 「絶対にパンクしない」 というメリット以外に、空気補充というちょっと面倒くさい日常の作業を不要にします。
ちなみに、パンク修理ができるという方でも、ご自分やご家族のお出かけ中の急なパンクの際、その場で修理をすることは難しいですよね。急いでいる朝の通勤や通学途中、深夜の帰宅時にパンク修理をなさいますか・・・?このようにお考え頂くとリペアムゲルのメリットは 「安心」 の一言に尽きるように思います。